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君が去る~夏の終り~

本当はもっと上手くやれたはずなのに
絶妙に文字と文字がすれ違って
伝えたいことが伝わらなかったな
本当はもう人と関わるのが怖いんだ
また離れていくだけな気がして
期待しない自分になれると期待して
また胸が締め付けられて
いてもたってもいられなくなって

君が去る 朝起きた時に思い知る
静寂が連れて行く あのあたたかい声
君がいない
また夜が来たら 前と同じように
笑い合える気がしてふと寂しくなった

勝手な理想を夢見て 追いかけて
それに君を巻き込んで
君を困らせてばかりだったな
もうこんな僕は一人のままでいい
そんなふうに殻に閉じこもって
抜け出すこともできずに
誰かが連れ出してくれるのを待ったままで
取り戻せない時間だけ流れて
あの日から一人のままでいる

一人の休日
すぐに嫌なことばかり思い出す
後悔ばかりしては満たす現実感
夢が見れない
君がいた時は
夢と現実が
曖昧なほど幸せを感じれたのにな

君が去る 朝起きた時に思い知る
静寂が連れて行くあのあたたかい声
君がいない
また夜が来ても 笑い合えないまま
どうせまた明日が来るんだろう

君がいない
君が去る
君がいない

また一人の休日が始まる

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